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喘息(ぜんそく)とは: 病気と治療法を説明します

喘息(ぜんそく)とは: 病気と治療法を説明します▲当院にある呼気一酸化窒素(FeNO)測定器です。気管支喘息の診断、治療の役に立ちます。(クリックで拡大)
  • 喘息(ぜんそく)とはなんでしょうか?

 喘息は「喘(あえ)ぐような息」のことであり、「喘鳴(ぜんめい)を伴うような呼吸」をする病気ということになります。
 厳密には、喘息という病気は①気管支喘息 ②咳喘息 ③心臓喘息の3つに分類できます。


①気管支喘息は、アレルギー疾患の一つであり、病因は患者さんの持っているアレルギーです。アレルゲンを吸入することにより、気管支喘息発作を来たし、呼吸がゼーゼー、ヒューヒューという音がするようになり、患者さんは呼吸が苦しくて大変辛い思いをします。また、発作を起こしていない時は平常通りの生活ができることが特徴です。

②咳喘息は、気管支喘息の一種ですが、呼吸がゼーゼー、ヒューヒューとなることはなく、咳のみを症状とする病気です。病因はやはりアレルギーです。

③心臓喘息の患者さんもやはりゼーゼー、ヒューヒューするような呼吸をしますが、病因が気管支喘息とは全く異なります。

 心臓の機能が低下し、心不全の状態となると、肺の気管支周囲に水がたまり、水のような痰が増えることで気管支が狭くなります。

 心臓喘息の症状は心不全の治療でよくなりますが、心不全の原因となった心臓の病気が治ったわけではないので、心臓の治療はその後もずっと続くこととになります。

 

  • 喘息治療における注意点

 気管支喘息と咳喘息の症状は狭くなった気管支が原因です。そのため、治療は気管支を拡張させることです。気管支拡張剤で治療することでゼーゼーといった症状はよくなります。

 しかし、それで治療が終了ではありません。心不全の治療と同じように、喘息発作の原因となったアレルギーの治療を継続することが肝要です。

 心臓の治療を中止すれば心不全が再発するのと同様に、アレルギーを抑える治療を止めれば喘息発作が再発することになります。

 

  • 気管支喘息はアレルギー疾患

 気管支喘息の病態は、症状があってもなくても、アレルゲンによって気管支粘膜が慢性的に炎症を起こしていることです。「風邪をひいたときだけ喘息になるんです」という患者さんがよくいますが、風邪の時だけ炎症を起こすわけではありません。
 症状がないときも気管支喘息患者さんの気管支粘膜は炎症で肥厚しています。風邪などでウイルスが感染すると気管支粘膜が更に肥厚、気管支内腔が狭くなります。その結果、狭い気管支内腔を空気が通るときにヒューヒューといった音がなるようになります。

 

  • 吸入ステロイド薬が喘息治療の主役

 アレルゲンを環境から完全に除去できれば良いのですが、それは不可能に近いため、気管支粘膜の慢性炎症を鎮める治療が現在の主流です。それが吸入ステロイド療法です。
 気管支喘息および咳喘息の患者さんには吸入ステロイドをまず使用します。
 吸入製剤は炎症のある気管支粘膜に直接薬が届くので理にかなっており、副作用を極力抑えられるというメリットもあります。今では、製薬会社が色々な吸入製剤を開発しており、患者さんのニーズ、使いやすさを考慮して、薬を選択することが可能となっています。

 

  • 吸入ステロイド薬のみで喘息のコントロールが不良な場合

 吸入ステロイドでは症状が抑えきれない場合に、吸入気管支拡張剤、抗アレルギー薬を追加していきます。

 吸入薬の開発は各製薬会社がしのぎを削っており、次々と新たな薬が登場しています。

 吸入薬はその作用機序から3つに分類され、略してICS、LABA、LAMAと呼ばれます(ICS=吸入コルチコステロイド、LABA=長時間作用型β2刺激薬、LAMA=長時間作用型ムスカリン拮抗薬)。患者さんの病状に合わせて薬を選択しますが、軽症の喘息にはICS、ICSで喘息コントロールが不良であればLABAを追加、LABA追加でも不良であればLAMAをさらに追加していきます。

 追加する場合、ICSとLABAを一つずつ別に吸入してもよいのですが、患者さんにとって吸入する手間が倍になります。そこで、合剤といってICSとLABAを最初から混合してある吸入薬が各社からでており、利便性に長けておりよく処方されます。

 

長引くセキ、喘息症状でお困りの方は、お気軽に当院までご相談ください。

 

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