HOME > 院長ブログ > 院長による医療ミニ解説 > COPD(慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、慢性気管支炎)の治療

COPD(慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、慢性気管支炎)の治療

COPDの最も大切で効果の高い治療はなんでしょうか。

 

⇒それは禁煙です。

 

患者さんにそのように説明すると、とても残念そうな顔をよくされますが、禁煙に優る治療法はありません。医学も進歩しており、COPDを治す薬があると思う方が多いようです。しかしながら、残念なことにそのような画期的な治療は今のところありません。

 

COPDは一種の老化現象であり、タバコを吸っていなくても150歳くらいまでもし生きれば全員COPDになってしまいます。タバコを吸うと、老化スピードが速くなり、若くてもCOPDになってしまいます。それが肺年齢の考え方です。禁煙すれば肺の老化スピードを遅くすることができるので、COPDになる前に天寿を全うすることもできます。

 

息を大きく吸って一気に吐く際、最初の一秒間で吐ける息の量を一秒量と呼び、COPDの重症度は一秒量できまります。最重症のCOPD患者さんでは、一秒量は健常人の30%未満になります。

 

最近多くのCOPDの治療薬が開発され、処方可能となっています。COPD患者さんが自覚する咳や息切れといった症状をこれらの薬で軽くすることができます。しかし、禁煙しなければ、薬でCOPDの進行を止めることはできません。薬を使用するにしても禁煙してもらうことが原則です。