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COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病名について

「あなたの病気はCOPDです」と言って、理解してくれる患者さんはまずいません。日本人の死因の第10位はCOPDですが、COPDの知名度はとても低いです。COPDはアメリカやヨーロッパが命名した名前で、Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseを略したものです。日本名は英語名を直訳し、「慢性閉塞性肺疾患」となりますが、日本語名の方がさらに覚えにくい病名となっています。

 

COPDという病名ができる前は、慢性気管支炎や肺気腫と呼んでいましたが、この二つの患者さんを分けても治療法は同じであり、COPDという一つの病名にまとまりました。その結果、医学的には非常に分かりやすい病気となりました。つまり、呼吸機能検査で一秒率が70%未満であり、可逆性がない(=元に戻らない)病気のことをCOPDと定義したのです。 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病名について

アメリカ人にとって英語名の略語であるCOPDは馴染みやすくても、日本人が覚えるのは困難でしょう。

医師には馴染みのある病名の一つにAMI(心筋梗塞)があります。AMIを一般の日本人に覚えてもらうのが難しいのと同様、COPDを覚えてもらうのは無理ではないかと私は思います。

 

慢性閉塞性肺疾患を略して、「閉塞肺」「気管支閉塞」のような日本語名を作った方が良い気がします。

 

 

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