風邪と喘息

「風邪の時だけ喘息になります。」「季節の変わり目だけ喘息になります。」

と、患者さんによく言われます。

 

日本語として正しいですし、意味もよくわかります。しかしながら、医師、特に呼吸器内科医としては以下のように訂正したくなります。

 

「風邪の時、季節の変わり目に喘息のコントロールが不良になります。」

 

喘息はコントロールする病気であって、治る病気ではありません。

当院ホームページでも記載していますように、気管支喘息の患者では、症状があってもなくても、アレルゲンによって気管支粘膜が慢性的に炎症を起こしています。

 

つまり、高血圧や糖尿病と同じように気管支喘息は慢性の病気ですので、年単位という長期間にわたって治療が必要です。症状がないからと言って高血圧や糖尿病の治療を中止してしまうとどうなるでしょうか。血圧や血糖がいつの間にか上昇し、脳出血や糖尿病性昏睡など致命的な状況になってしまうかもしれません。喘息も同じで、治療を中止してしまうと、喘息の大発作を起こし、命の危険が出てきてしまいます。

 

最近は喘息をコントロールする薬として、一日1回の吸入薬も出てきています。

吸入薬のお勧めの使用方法として、

薬を洗面所に置いておき、朝の歯磨き前に一回吸入し、歯磨き後のうがいと一緒にノドの奥もうがいして、余分な薬を洗い流します。そうすれば、吸入を忘れることなく、声枯れといった副作用を予防できます。吸入薬は気管支に直接薬が届いて作用しますので、全身性の副作用はほとんどありません。

吸入を継続すれば、1年間にわたって風邪をひいても季節が変わっても、多くの患者さんでは喘息発作を起こさずにすみます。

 

当院ホームページでも喘息について記載しています

👉喘息についてよくあるご質問