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厚生労働省課長より抗微生物薬使用に関する通知

厚生労働省健康局結核感染症課長より下記のような通知が2017年6月1日付けでなされています。

 

「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版」の周知について

ーーー抗微生物剤の適正使用は、薬剤耐性を抑制する上で重要な対策であり、その推進においては、医療機関等における十分な診察を前提として、医療機関や薬局において、抗微生物薬の必要性について適切に判断し、 必要な場合には抗微生物薬を適切に処方するよう、周知徹底を図っていく必要があります。 ーーー

 

つまり、「不必要に抗菌薬(抗生物質)が処方されているので、もっとしっかり診察して抗菌薬を処方すべき患者さんを選びなさい」という指導が厚生労働省から医師に向けてなされたということです。

 

このように政府がわれわれ医師の治療方針に踏み込んで直々に指導するようなことは、私の記憶している限り今までにないように思います。また、現厚生労働大臣が学会で薬剤耐性について講演をするという前例も記憶ありません。

 

日本の薬剤耐性対策は遅れているとWHOに指摘された厚生労働省が本気になったようです。

 

現在は急性咽頭炎や急性気管支炎といった病名をつければ抗菌薬を処方することが可能ですが、将来的には私のような開業医が抗菌薬を処方するときには、厚生局に説明(レセプトコメント)が求められることになるかもしれません。

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文責 院長